三島★葬儀セレモニーのアレコレ

財産をスムーズに分与するための遺言書

2020年06月02日

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遺言書は故人が生前に、主に財産の取り分けに関する内容を残しておく書類です。基本的に財産は法律に基づいて、故人との関係で受け取れる割合が決まります。その割合を変更したかったり、財産を渡したくない相手がいる場合に有効的です。

また相続する人がいないと財産は国庫へと向かうことになりますが、そうではなく地元の自治体や特定の団体に遺贈するためにも遺言書が役に立ちます。基本的には手書きで紙に内容を記す必要があり、本人が書いたことが分かるように名前と印鑑、そして書いた日付があれば法的な効力を持ちます。

正しい内容と手順であれば、故人だけでも作ることができます。ただより確実性を持たせて、財産分与をスムーズにさせたいのであれば公正証書の方が適しています。弁護士などの公証人に内容を伝えた上で保管してもらうので、手続きでの問題が起こりにくいという強みがあります。

ただ遺言書に書かれている内容が、必ずその通りになるとは限りません。特に配偶者と子、そして直系尊属には遺留分という権利が認められています。そのためもし故人の遺志で財産を渡さないと書かれていたとしても、もしこの遺留分の権利を持った人が請求をすれば、決まった割合分を手渡す必要があります。